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犬のしつけで物を持ってこさせるための強化スケジュール

犬のしつけで、「ある物に近づく」という行動をスケジュールに乗せると、犬は色々な「近づき方」を示すようになります。これは、強化済みの「ある物に近づく」という行動に対して飼い主が何を求めているのかを知るために、犬が色々なやり方を試すためです。

しかも物に近づくたびにごほうびをもらえるわけではないので、たいていの犬はイライラを募らせ、むきになって何度も何度も反応を返すようになります。これは犬のしつけトレーニングにおいて最大の効果をもたらします。

「多様なスケジュールは多様な行動を生む」というわけです。何度も物に近づくことを繰り返すうちに、たまたま犬の鼻や身体の一部が物に触れたらしめたものです。次からはこの反応を新たな基準として犬のしつけを行えば、よいからです。
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犬のしつけとは生起頻度を高めるためのもの

犬のしつけとは生起頻度を高めるためのものであって、「知識」を伝えるためのものではありません。犬は、ウエイト・リフティング
が筋肉を強化するということを分かってもいなければ、理解してもいません。ただトレーニングによって反応を条件付けられているにすぎないのです。

しかし、だからといって犬が刺激に対して機械的に反応するだけのつまらない存在だと思うのは間違いです。犬はそのままでも大切な家族の一員です。犬の学習過程を説明するには、オペ
ラント条件付けを例に引くと一番分かりやすいです。事実、人間だってオペラント条件付けによって学習しています。

このことから、オペラント条件付けは、犬と人間という異なる種同士が意志を通わせるための窓口だということができるでしょう。
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犬の吠えのしつけは慣れから

犬がほんの小さな物音や周囲のちょっとした変化にも敏感に反応し、そのつどうるさく吠えるのなら、まず犬を周りのものに慣らすことから始めなくてはならないです。

そのためには散歩の回数を増やすと共に、色々な人に家に来てもらうとよいです。そして犬をたくさんの風景や音に触れさせます。犬にしても、絶えず周囲を警戒しながら毎日をすごす生活が楽しいわけがないのです。

また飼い主も自分の行動を振り返り、犬が激しく吠えた時に何か報酬を与えたりしていないか、考えてみてほしいです。飼い主のこうした態度が知らず知らずのうちに望ましくない行動を強化してしまうからです。
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犬のしつけは問題が発生する前に

犬は般化かできないため、たとえキッチンのキッチンカウンターの食べ物を取らなくなっても、テーブルの上のオードブルや子どもの持っているアイスクリームには飛びついてしまうでしょう。

飼い主はこの点をよくわきまえた上で、問題が発生する前に何らかの手を打たなければいけません。行動が定着してしまうまで何もしない飼い主がたくさんいますが、これはとても理解に苦しむことです。

これは飼い主の側に「良い犬」は盗み食いしたり飛びついたりしないという間違った思い込みがあるせいです。人間を困らせる行動問題の多くは犬の世界では当然のことばかりです。それだけに人間は犬を教育する責任を負っているのです。

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