犬のしつけでチョークカラーは危険な道具

犬のトレーニングの基本技術を身につけていない飼い主に、チョークカラーのような危険な道具を与えたら大変なことになります。でたらめなタイミングでチョークカラーを締めつけることを繰り返せば、犬は飼い主を罰の弁別刺激とみなすようになってしまいます。

また学習の効果がすぐに現れないからといって何度も何度も無理やりリードを引っ張ると、犬はやがて何の反応も返さなくなり、ゾンビのような生ける屍になってしまいます。他では絶対に許されないこうした非道な行いが堂々とまかり通っているのが、従来の犬のしつけ教室の現場なのです。

例えば、素人がバイオリンや棒高跳びのレッスンを受けるところを想像してみてほしいです。この時に、1回間違えるたびに6ケ月の犬に小さな電気ショックを与える決まりになっていたとしたら、どのようなことになるでしょうか。レッスン開始から最初の1週間で、どれだけの間違いが発生し、最初の1ケ月、1年で、その回数はどれだけに上るでしょう。

この間、犬は電気ショックを受け続けているのです。このようなことが許されてよいはずがないです。同じように、素人のトレーナーはトレーニング開始直後の1ケ月で、タイミングや基準の設定を何度も何度も間違えるはずです。

この時トレーナーがチョークカラーを使っている場合は、犬は繰り返し誤ったタイミングで罰を受けることになります。このような仕打ちを正当化する理由はどこを探してもあるわけがないです。

タイミングよくごほうびのフードを与える技術が身についていない者には、犬を苦しめるような「凶器」をけして渡すべきではないのです。
犬のしつけ噛む場合の対処法とは 犬のしつけを続けるための知識を解説。
チワワの飼い方・育て方・しつけ方です。 犬が噛む困る・あまがみ・噛みつきを直すにはどんな方法が良いか。